その薬はいつ飲むの?食前や食後などの飲み方には理由があるんです。

医療関連記事 お薬の飲み方を正しく理解しよう

お薬の飲み方、なぜその飲み方なのか気にしたことありますか?多くの方は薬袋(『やくたい』と呼びます)に記載されている用法用量(飲み方)を守って内服していることと思います。

食前や食間にお薬を飲まれている方は『全部食後だったら飲み忘れなくて楽なのにー!』と思ったことがあるかも知れません。また、普段お薬を飲む習慣がない方も、ビタミン剤などのお薬は内服したことはあるのではないでしょうか。

本記事ではあなたのお薬がその用法用量である理由なども含め、お薬の飲むタイミングとその理由を紹介していきます。

お薬の用法用量について

お薬の飲み方のことを医療業界用語では『用法用量』と言います。新しい成分のお薬が発売されるまでに一般的に10年かかると言われており、その課程で効果と副作用についてしっかりと検証されています。お薬開発の後半の課程で人体に対して効果が期待でき、副作用が少なくなる用法用量が研究されているため、お薬毎に飲み方が異なってくるのです。

用法とは

用法はお薬を飲むタイミングを意味します。「食後」「食前」「寝る前」などが用法に当たります。用法についてはこの記事の後半半分をさいて解説していきます。

用量とは

用量とはお薬の量を意味します。

用法用量は必ず守ろう

市販薬や病院から私たちの手元にくるお薬には、医師により指示された用法用量が記載されていると思います。これは必ず守るようにしてください。特に病院からもらったお薬は貴方にとって最適化されています。同じ薬を飲んでいる他人と飲み方が異なっている場合もあります。

自己判断で飲み方を変えてはいけません

自己判断でお薬の飲み方を変更することもやってはいけません。期待される効果が得られない可能性があるばかりか副作用などの危険性もあります。気になることがあれば、最寄りの医療従事者に相談してください。

不明な点や疑問点があれば、薬剤師に相談しよう

かかりつけの薬剤師や病院薬剤師、薬局の薬剤師に気軽に相談してください。私は勿論のこと、彼らもどんなに忙しくてもあなたの疑問にしっかりお答えしたいと考えています。

用法の一覧 (内服薬や自己注射に関して)

では用法の一覧の説明をしていきたいと思います。

朝起きたらすぐに(起床時)

読んで字のごとく、起きたらすぐに飲む薬です。とはいえ、すぐに飲まなくちゃ!!と焦って飲まないでくださいね。要するに朝の空腹時に飲むことが大事です。この用法のお薬を飲んでから朝食を食べるまでに30分程度の時間が空いていれば大丈夫だと考えます。

起床時に飲む薬として骨を上部にするビスホスホネート製剤があります。この薬は食事との相性が悪く、胃が空っぽの状態でないとほとんど吸収されません。また、食道などにくっついて炎症を起こす可能性があるので、たっぷりの水で内服し、内服後約30分間は横にならないことが大事です。また、この種類の薬剤は毎日飲むお薬、週1回飲むお薬、月1回飲むお薬といった特殊な飲み方をする事もあります。

食前とは

食事を食べ始める前の約30分間のことを指します。漢方薬や糖尿病の一部のお薬(食後高血糖)がこの用法です。

食直前とは

食前と言葉は似ていますが、時間が違います。食事を食べ始める前の訳5分間のことを指します。イメージとしてはいただきます〜のちょっと前ですね。食事に含まれる糖の消化吸収を穏やかにするα-グルコシダーゼ阻害薬や、即効型インスリン分泌促進薬などがこの用法に入ります。それらは食後の高血糖を防ぐ役割があります。そのほか即効型インスリンの自己注射もこの用法となる場合が多いです。

食中とは

食事を食べている最中のことです。胃酸の分泌に伴い、吸収が良くなったりする部類の薬剤や食事と混ざり合うことで食事中の成分と結びつき、体内への吸収量を減らす目的の薬剤などがこの用法に入ります。ですが、食中の指示は滅多にありません。

食直後とは

食事を食べ終わった後の約5分間のことを指します。ごちそうさまでした、の直後ですね。こちらも食中で紹介した理由と同じです。胃の中で食べ物と混ざり合うことが大切な消化吸収酵素のお薬や一部の高脂血症用のお薬などがこれらの用法です。

食後とは

食事を食べ終わった後の約30分間のことを指します。ほとんどのお薬がこの用法です。

食間とは

食事と食事の間のことで、一般的には食後約2時間や食前約2時間を指します。

よく「ご飯を食べている最中」と勘違される様ですが、正しくは食事と食事の間です。朝食と昼食の間であったり、昼食と夕食の間であったりします。時間帯は人によって食事を摂るタイミングが異なることもあるので一概には言えません。

食間は胃から食べ物がなくなった空腹時のことです。空腹時に吸収されやすいお薬は主に食間に内服するように指示されます。

寝る前とは

こちらも起床時と同じく読んで字のごとく、寝る前に飲む薬の用法です。就寝する前の約30分間前から寝る直前に飲みましょう。睡眠導入剤の多くがこの用法です。

頓服とは

とんぷく、と読みます。頓服は症状が出たときに飲むことです。吐きけが出たとき、痛みが出たとき、めまいがするときなどなど。頓服は1回に飲む量を指示される用法です。また、「1日3回まで」などといった回数の上限や「4時間空けて」のように時間の指定がされる場合が有りますのできちんと守りましょう。

決まった時間毎に

4時間毎に、など決まった時間にお薬を飲むように指示される場合もあります。お薬の効果が続く時間が短い場合は効果が切れる時間帯を計算し、お薬の効果を持続させるために1日何度もお薬を飲む必要が出てきます。パーキンソン病などのお薬や、医療用麻薬の痛み止めの一部などがこの用法になります。にしてもほんとに大変な思いされてる方がいらっしゃいます。

1日9回内服する方の内服補助例

1日9回内服する方の内服補助例

まとめ

用法に関しての理解は深まりましたでしょうか。お薬の吸収や作用の仕方によって用法が変わってきます。自分の飲んでいるお薬の飲み方を今一度確認してみましょう。そして不明な点があればしっかりと医師や薬剤師に確認することがとても大事です。先生方は忙しそうだから・・・と言って話せない方もいらっしゃるかも知れませんが、遠慮しないでください。僕ら医療従事者は患者のために時間を使っています。早めの相談が大事ですよ。

なにか質問や分かりづらい点があったらコメントください。できる限り答えたいと思います。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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